SAN-LURINS

サン・ルリンス
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州 ゴリツィア県 サン・ロレンツォ・イゾンティーノ
現当主のマルコ・ペコラーリの曽祖父母の時代の1874年からワインの醸造・瓶詰めをしていていましたが、1970年代の経済危機の影響で自社での瓶詰を断念し、葡萄の栽培のみを継続し地元のワイナリーへ販売をしていました。1999年からマルコの父アルマンドによって全ての畑を有機農業に切り替え、その後ウディネで醸造学を学んでいたマルコもいくつかの有機栽培を実践するワイナリーで経験を積み、家族のワイナリーへ加わります。そして非常に難しいヴィンテージだった2014年に最初のヴィンテージとなる、マルヴァジア・イストリアーナの瓶内二次発酵ワインを1000本リリースします。名前の無いそのワインを飲んだ当時の人々はその塩味とミネラルの豊かさから『マリーナ』(海辺・海岸)と表現し、いくつかのヴィンテージではマリーナとしてリリースしています。 畑のあるイゾンツォ平野は暖かく晴れ渡っていますが南のアドリア海から吹く風が畑の温度を中和し、北のアルプス山脈が北東から吹く非常に冷たい風をブロックすることで葡萄にとって最適な環境となり、現地ではこの一角は白ワインの生産に最も適した場所として知られています。 ワイナリー名の『サン・ルリンス』とは地名のサン・ロレンツォ・イゾンティーノのフリウリでの方言になり ます。

MALVASIA“MARINA” 2021

マルヴァジア・マリーナ
品種
マルヴァジア・イストリアーナ 100%
樹齢
50年以上

サン・ロレンツォ・イゾンティーノ。小石の混じる赤い粘土石灰質土壌。海抜54m
収穫
ワインに鮮度を加える為、手摘みにて最適な時期より少し前に収穫。
醸造
除梗せずソフトプレスし、最初に圧搾されたフリーランジュース(得られた果汁の50%)を12~15時間冷却。その後ステンレスタンクにて20~22℃ で発酵後、細かい澱と共に約6ヵ月熟成。収穫時に保管したモストの一部を使用し瓶内二次発酵後、水平にした状態で18ヵ月熟成。デコルジュマン 無し。So2極少量使用。
一般的なシャンパーニュやフランチャコルタよりも厳しい条件のフリーランジュース100%で圧搾している為、雑味の無い味わいが余韻まで楽しめます。濁りのあるイエロー。梨やリンゴのアロマに柑橘フルーツやレモンの味わいからややブリオッシュのニュアンスも感じる。細やかだが力強さもある泡と綺麗な酸が食欲を引き立て、旨味を残しながらキレのあるフィニッシュに続いていきます。更に瓶内二次発酵後の澱引きや補糖もしていないのでコルクや王冠も無く、旨味あふれるマルヴァジア・イストリアーナの個性がそのまま味わえるのも特徴です。Alc.12.5%

RIBOLLA GIALLA 2022

リボッラ・ジャッラ
品種
リボッラ・ジャッラ 100%
樹齢
8年

サン・ロレンツォ・イゾンティーノ。小石の混じる赤い粘土石灰質土壌。海抜54m
収穫
完熟した厳選された葡萄のみを選果し、手摘みにて収穫。
醸造
除梗せずソフトプレスし、最初に圧搾されたフリーランジュース(得られた果汁の50%)を12~15時間冷却。その後ステンレスタンクにて20~22℃ で発酵。発酵が終わる直前、1リットルあたり数グラムの糖分が残っている状態で澱引きせずに瓶詰め。その後12ヵ月熟成。So2無添加。
完熟した葡萄のみを選果したこのワインはセラーでの人の手の介入を極限まで減らし、リボッラ・ジャッラの個性をフレッシュな状態で表現する為にメトド・アンチェストラーレで亜硫酸塩を添加せず醸造しています。リンゴやナッツに柑橘フルーツの果実味から細かい泡が広がる。発酵が終了する前に澱ごと瓶詰めしていることもあり、柑橘フルーツを生搾りしたような旨味を感じることができます。余韻はレモンのような酸が全体を引き締め、心地よく飲むことのできるフリッツァンテです。澱を軽く混ぜてから飲んでいただくのをおすすめします。Alc.12%